各画像をクリックすると
拡大して見られます

ペダル
鍵盤
かぎ穴 

使われなくなって置かれたままのピアノ、もう弾かないからと言って調律も永らくされてない
ご家庭は多いかと思います。ここではそんな気がかりなピアノの画像を集めてみました。
比較的状態がよくない場合のピアノを中心にご説明してみたいと思います。

画像から想像できる症状と対策について考えてみましょう。

A

ペダルがサビ色になってるなー!!とか久方振りに鍵盤蓋を開けると角に埃が溜まって
黒鍵にはなにやらカビが・・・こんな症状の場合

1、ピアノペダルは鋳物や真鍮でつくられていますので、空気中の酸素によって酸化してしまいその結果ピカピカから変色
 して茶色へと変わってしまいます。この時、茶色系の変色なら比較的良い変色ですが、これが青色がかった変色だと
 要注意です。
 画像右手のカギ穴をクリックするとわかりますが、手前がやや青くなってきております。とくに湿気が多い環境に発生
 する症状です。こういう場合たいていがピアノ内部も悪くなっている場合があり、ピアノ線のサビ、響板の湿気、
 ほか大事な金属類のサビによって機能しない部品もよく見られます。

  黒鍵での見方は鍵盤の横側を明るくしてよく見ますと、点々としみができています。
これも湿度症状が悪い方に進んだ場合におこります。 

対策
まず鍵盤を綺麗にしましょう。

1.乾いたタオルを2枚用意します。
2.一枚のタオルをぬるま湯に浸し、かたく絞ってください。
3.黒鍵の横、上を拭いていきます。(3本ごとくらいで拭いたタオルの位置を変えていく)
4.白鍵も同じように拭いて(上が拭けたら)手前側の白鍵・コグチ(
上画像・右下)も拭いてください。
                                        
ペダルは真鍮製ですので調律師に任せましょう。

 



                                              


  
                                                                   ピアノ上部の屋根を【本やメトロノームを下ろして】手前を上にあける(ちょっとかたいですが)
 内部の様子が見えます。上の画像中央のような蓋に点々とカビがみえたら、先程の黒鍵と同じ症状になっている場合が
 多いです。鍵盤の下は開けれないと思いますので画像を参考にご覧になってください。

下の画像は左から、外装、アクション、譜面板ヒンジ、ウラ板といずれも5年以上調律されていなかったピアノを参考に
撮ってみました。

 

   
                                   


           

  

 


対策

A.B共に早めに内部のお掃除や磨きを含めた調律をお勧めいたします。
ご家庭では、カビをタオルなど(鍵盤を拭くときと同じように)で拭きとって、お部屋の換気を良くしてください。
外装は一度タオルでの水拭きをされてから、ワックスをかけてください。それでも汚れが取りにくい場合は、
被膜に覆われてしまっていることがあり、コンパウンドなどで研磨する必要がありますので調律師にお尋ね
下さい。
このように、使ってないときこそ調律の必要があることがお分かりいただけたでしょうか!
但し、音あわせだけの調律でなく、丁寧に内部を点検し早期発見で予防していく調律であることが大事です。

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